2009年06月13日

ファシリテーター龍馬

はじめまして。
フリーエージェントのファシリテーター、中村 大介です。
今回、光栄なことにこうしてコーナーを持たせていただくことになり、 自分なりに何が書けるだろうか・・・と考えて、読書感想文、みたいなものを書いてみることにしました。
色んな本からファシリテーション的要素を見いだして書き上げてみたら、そして、みなさんからもそんなインプットをいただけたら、私たちのファシリテーションの引き出しが増えるのではーと。
ということで、さっそく初回は、司馬遼太郎さんの「龍馬がいく」です。

ところで、みなさんは「まさにファシリテーター」と言ったら、誰を思い起こしますか?
あのビジネスリーダー?身近な○○さん?「甦る組織」の登場人物・・・?

坂本龍馬というのはどうでしょう?

司馬さんの描いている龍馬は、私には明治維新におけるファシリテーターに見えて仕方がありません。すると、「ファシリテーター龍馬」(勝手にそう位置づけます)に学べるところはいっぱいあると思うんですねー。

例えば、ファシリテーターの「中立的な立場」。
龍馬は、薩長同盟という敵対する二つの藩を倒幕というWin-Winで結びつける離れ業をしてのけます。
両方の藩から信頼を得たのはなぜか。
それは彼が早い時期に土佐を脱藩した中立的な存在であること、そして母藩や幕府からの迫害を受けながらも薩摩でも長州でもない日本のために活動していることが伝わるからだ、と描かれています。
中立的であることの可能性であり、また、中立的とは単に間に入ることを超えて、高い目線を持つことで得られるのかもしれませんね。

また維新の「プロセス管理」もみごとです。
薩長同盟においては、観念やそれまでの敵対関係という感情にしばられて膠着した2者の関係を、経済活動(長州のために薩摩が船の購入の名義を貸し、薩摩の兵糧米を長州が供与)から結びつけます。
この他にも政治の話を「あるべき論」でなく経済からアプローチするシーンが多いんですね。
感情と事実を切り分けてのアプローチとも言えますし、賢明さだけでなく健全さを考えることで関係を創っていったとも言えなくはないと思うのです。
そして、大政奉還-幕府の持つ政権を朝廷に穏やかに返すことで内戦を避ける、という思い切ったアプローチは、徳川家の存続と新しい政権づくりという薩長土がWin-Winでの解決策を進めるお膳立て。
また幕府の否定に集中していた薩長に先駆けて、維新として進むべきステップ、プロジェクト全体のプロセスを「船中八策」という大枠の中で提案していったと考えることもできそうです。

プロジェクトからの去り際もまた、さすがファシリテーター龍馬(笑)
西郷隆盛に新政府のメンバー案に龍馬の名前が無いことを問われて、彼は窮屈な役人はキライで、と答えて、こう続けます。
「世界の海援隊でもしましょうかな」
次のプロジェクトにむかってるんですね。
この場面、ファシリテーターとしての究極の姿は、ファシリテーターが居なくてもチームが機能することだ、と話をされていた、私がファシリテーションを学んだ方の一言とかぶるんです。
ファシリテーターがお手柄に固執するほどいけてない姿はないのではないでしょうか、とても見事な引き際だと思うのです。

最後に、その他の僕がいいなー、と感じた言葉を自分のためにもメモしておきたいと思います。
「業なかばで倒れても良い。その時は、目標の方角に向かい、その
姿勢で倒れよ。」
「世に生を得るは、事を成すにあり」
この人生観、この時代の人の迫力。
自分にとって、事を成す、って何だろう、とたまには問いかけなきゃだなぁと思うのです。
「財政の自由無くしては、思想の自由も無く、行動の自由も無い」
これは、会社人でもフリーエージェントでも私たち個人にとって大切なことかも、また、中立的であることの前提かも、などと。

ということで、龍馬はファシリテーターだった、もしくは逆にファシリテーターである我々は各々の維新の龍馬だ(笑)、と考えてみたら全8巻、とても面白く読めると思います。
もし読んだ方、読み直された方・・・みなさんの読書感想文もお知らせくださったら嬉しいです!
(何か進呈するかも?)

流行の川柳で・・・「会議後の 充実感に 龍馬気分!?」
おそまつー。。。

次回は、小池龍之介さんの「煩悩リセット手帳」を取り上げてみたいと思います。
みなさんからもお勧めの一冊、感想文、お知らせいただけると嬉しいです。

『竜馬がゆく』(司馬遼太郎)


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posted by ダイスケ at 11:53| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
老婆心ながら・・・。「竜馬がゆく」ですよ。
Posted by at 2009年06月15日 20:12
ご指摘ありがとうございます。管理人のうっかりミスでした。早速訂正させて頂きました。
Posted by 管理人 at 2009年06月16日 21:21
ご指摘ありがとうございました。
こんなところ、正直、私にはあるようなんですが、
よろしければまた眺めてやってください。
ここまで来てくださった方がいるんだなーというのが判った事は、初めてこういったものを書き始めた私にはとても嬉しい事でした。ご親切にも感謝します。

>管理人さま
リンクだけでなくて、本文中、つまり僕が最初にうっかりをやってしまったですよ。ごめんなさいでした。
リンク貼り直していただいたので興味もってくださった方がいたとして、大丈夫ですね。
いつもありがとうございます!
Posted by 中村 大介 at 2009年06月18日 07:56
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